2023年9月30日土曜日

月ぬ真昼間節

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 月ぬ真昼間とは月が中天に来る時で「陰暦の11月8日」の前後の夜半年中で最大の干潮時これを「ヤンサ潮」と言う。 

夜半参りとは、夜半に御参りすることで昔首里で御冠船踊りの後それに出演した首里三平と言

う美男子を慕う女が夜半参りをしたのが始まりだと言う。ことに女が男装して拝所に参り想う男に会いたいと生命を賭けて神に祈ること。「夜半メー」とも称している。

(八重山民謡誌より) (詠人知らず) 新城寛三著 「八重山古典民謡歌詞集」より

 もっと具体的な話をする。

 夜中に浜辺に行ったとしても、想いを寄せる彼氏に会えるはずもない。

 では、女童が何を期待しているのかというと・・・

 先に述べた11月8日の最大の干潮時に何が起こるか。

 干上がった砂浜の潮溜りに取り残された魚がいるわけである。

 この日は満月で、明るく照らされた浜辺はあたかも真昼のようである。

 村の人はこの日に大勢で浜辺に行き、魚を取るのである。

 もちろん、想い人もこれにやってくる。そこで何とかお会いできたら、という切なるが凄まじい女童の恋心であろう。








この唄が、どこの唄であるか、いろいろ調べてみたが判然としない。
 西表島 浦内川の河口から続く「トゥドゥマリ浜」では昔から旧暦八月十五夜の満月の晩、神々が集い「神遊び」する聖地だと言う。
村の行事もこの聖地ではしてはならず、八月十五日の晩だけ村びとは神々と遊ぶ事が許された。
そして神々と遊ぶ様々な唄や踊りが披露された。下記はトゥドゥマリ浜での十五夜神遊びで謡い踊られる唄で、この「浦内トバイラーマ」と言う曲の中に「月ぬ真昼間」という言葉が使われている。
そして、八重山古典民謡の中では,私が調べた限りではこの特徴のある言葉はここだけでしか使われていない様である。


画題 月ぬ真昼間

山入らば

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この歌は大浜部落を代表する特有の民謡で音曲も軽快に飛び立つような唄である。特に農産物豊穣の実況を十二分に描写している勧農の民謡として農業社会に大いに愛唱されている。 (八重山民謡誌より) (詠人知らず) 新城寛三著 八重山古典民謡歌詞集 より

   山に入るなら山に行き、薪を取って来て炊事をして妹の為に加勢する


*(お囃子 各番共通)

イサガ ションカネ ヤマウタキニ  ヤマヘール ラッ  チュンナーマヤウ


   畑に行くなら作物の除草をして兄さんの為に加勢する
    原(ハル)= 畑
    そーるん → そーり= 除草する

   麦が稔ったら麦の稔っている状態はクバ笠や手などにザラザラ音を立てる位に稔っている


   稲が稔ったら稲の稔っている様子は、あたかも数珠玉のように太く固い


   栗の稔ったら、栗の稔っている様子は、枝サンゴのように


   芋の稔ったら、芋の稔っているさまは、地表に点々と突き出てくる


   山桃を折るならば、実の付きの多い枝から折るように


いやり節

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 いやり節

八重山民謡の歌詞の勉強はこれだ
いやり節
この曲の歌詞は分かりにくい。
これで完全理解だ。






このような感じで書く、あるいは、書いてあるのを見ると歌詞の意味がさっと分かるのではないかな。

 語学とは距離である。
 原文と、日本語訳が近ければ分かり易いのである。実に単純なことである。

参考:語学とは距離である


 

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歌詞 鷲ぬ鳥節

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どうですか  皆さん
このように、歌詞のすぐ下に日本語訳を載せると理解がしやすいでしょう。

でんさ節

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