八重山民謡 歌意 目次 伏見啓明整形外科公式サイト伏見啓明整形外科公式ブログ 総目次
月ぬ真昼間とは月が中天に来る時で「陰暦の11月8日」の前後の夜半年中で最大の干潮時これを「ヤンサ潮」と言う。
夜半参りとは、夜半に御参りすることで昔首里で御冠船踊りの後それに出演した首里三平と言
う美男子を慕う女が夜半参りをしたのが始まりだと言う。ことに女が男装して拝所に参り想う男に会いたいと生命を賭けて神に祈ること。「夜半メー」とも称している。
(八重山民謡誌より) (詠人知らず) 新城寛三著 「八重山古典民謡歌詞集」より
もっと具体的な話をする。
夜中に浜辺に行ったとしても、想いを寄せる彼氏に会えるはずもない。
では、女童が何を期待しているのかというと・・・
先に述べた11月8日の最大の干潮時に何が起こるか。
干上がった砂浜の潮溜りに取り残された魚がいるわけである。
この日は満月で、明るく照らされた浜辺はあたかも真昼のようである。
村の人はこの日に大勢で浜辺に行き、魚を取るのである。
もちろん、想い人もこれにやってくる。そこで何とかお会いできたら、という切なるが凄まじい女童の恋心であろう。
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